劇団演研第83回公演ダウト~疑いを観た感想
演研さんは6月のエダニク以来ですね
エダニクで初めて演研さんの舞台を観て、それから帯広にもこんないい劇団があったんだな~とにやにやして過ごしていたらもう半年近く経ってたとは
11月19日の土曜の公演を観にいったんですがね
ここんと忙しくて体調崩してましてね。
でもそんなの関係あるかい、と気合いで観に行きましたよ。
んで、日月火と放心状態で過ごして
今日、やっと正気に戻ったんで感想書くことにしました。
時間たってるんで色々間違っていたらすんません
今回の「疑い~ダウト」は、作者さんが外人なので洋物なんでしょう。
他所の劇団さんの話で申し訳ないが、洋物は函館に住んでいた頃に観た、劇団ハコダテの「罠」以来だなと思いつつ
(こちらは最後のどんでん返しがすごいお勧めの作品)
演研さんの趣のある劇場に入り、前回とのギャップに驚かされた。
エダニクをやった劇場と同じとは思えない程の、違う世界観だった。
そして始まって、役者さんたちの掛け合いを聞いて、率直に思ったのが
NHKでよくやってる、海外ドラマの吹き替え観てるようだと思った。
あるじゃないですか、日曜の遅い時間帯にやってる、赤毛のアンみたいなドラマ。
あれを観ている錯覚に陥るくらい、役者さんたち、みょ~にキレイな発声なんですわ。
映画も舞台も洋物を観る機会が少ないもので、聞きなれない感じのセリフ回しだったり、会話の中に出てくる登場人物の多さに「覚えられない!」と軽くパニクるも、
物語が佳境に入る頃には、完全に引き込まれていった。
タイトルが疑い、という事から察するに重い内容なんだろうなと思ってましたが、実際重かったですわ(笑)
パンフレットの演出をされた方のお言葉で「いつか重厚な会話劇をやってみたい」と書いてあった通り、なってますよ重厚な会話劇に。
こんなの初めて。
この作品は、カトリック系の学校が舞台の、今より昔の話。
劇中での会話で、ボールペンが出回り始めたような話をしていたので、かなり昔なのだろう。
この学校の校長、シスターアロイシスが、部下のシスタージェームスからこんな話を聞く。
「神父のフリンが生徒のミラー(男)に対して、性的な事をしたのではないか」
確証のない話だったが、ここからシスターアロイシスはフリンに対して、疑惑の目を持ち始めて・・・
といった内容。
おそらく、保守的な校長と進歩的なフリン神父とは元々ウマが合わないようなので、それが校長の疑りを加速させているようだった。
校長は、シスターアロイシスに同席させてフリンに事情聴取をしたが、納得がいかず、色々嗅ぎまわり、
あの見ごたえ抜群の二人の口論のシーンに発展していくわけだが
もうね、すごかったですよ。
フリンがドアを閉めた音が戦いのゴングに聞こえたくらい、あの瞬間、客席に緊張がはしっていたのが分かった。
たぶん、あの時みんな、気持ちは前のめりで観てたんじゃないかな。
個人的に印象深かったのが、ミラーの母親との面談シーンでの、あの衝撃的なセリフ
「本人もそれを望んでいるかもしれない」
これを書いた作者ってすぎょい・・・
演じてる役者もすぎょい・・・
そう思わざるを得なかった。
・・・
・・・
はいっ以上が感想です。
前回とは違った作風が観れて、演研さんの芸の幅の大きさを感じました。
次回の公演は、来年の6月ですかね?
一体何を見せてくれるのだろう?
今から楽しみです。