アップダウン二人芝居 音楽劇「カイ」を観た感想

観てきました。

アップダウン音楽劇「カイ」

北海道の名付け親、松浦武四郎とアイヌの交流を描いた友情物語

(って自分は解釈しました)

アップダウンさんといえば、二人とも北海道出身だからテレビで見かける度にがんばえーと心の中で応援してた。

細かすぎて伝わらないものまねで、阿部さんがエアロスミスで優勝した時はよかったねーと勝手に喜んでいた。

(個人的にはXJapanのトシのものまねの方が好きだが)

竹森さんはぬか漬けの歌で弾き語りをしているのを聴いた時、やたら上手くて引いた事があった。

後は二丁拳銃の箱入り娘で観てめっちゃ笑わしてもらったり

(なんでかこのころ阿部さんはパンチパーマだった)

私が高校時代、お笑いにハマった時期によく見させてもらってた。

そんなお二人がアイヌをテーマに二人芝居をやると。

開演を待ってるあいだ、パンフを読む読む。

そこに書かれていたお二人の活躍がすごい

特攻隊の二人芝居やったり

原爆をテーマにした40分の漫才やら

岩崎宏美さんに楽曲提供と

デザイン、映像作成

ジャンル問わず取り組んでいる

ホント多彩。

そういや二人芝居ってよく見るけどミュージカル的なのって初めて

どうなるんだろ

時間になり開演

二人の歌で始まった。

その歌唱力に圧巻。

単にうまいだけじゃなく、こちらに訴えかけてくる力を感じた。

最初は現代の東京で、路上ミュージシャンと売れない漫画家の掛け合いから始まる

ミュージシャンは三重出身で松浦武四郎の事をよく知っている側

漫画家は道産子だけど知らない側で、ミュージシャンが説明をしてくれて物語が進む

知らない側の視点があるおかげで松浦武四郎になじみのない人でも分かりやすい仕上りになっていた。

武四郎は長崎から二年!もかけて蝦夷地に行き、アイヌの長老、アエトモと出会う。

言葉も文化も異なる二人が少しずつ通じ合っていく。

和人

土人

シャクシャイン

かつて歴史で学んだ単語が出てきた。

あの頃も、いや今もだけど、アイヌが追いやられた事は、史実としては知っていたが、その背景までは知らなかった。

この劇を通して知ることができた。

教科書のみでは伝えきれないリアルがこの劇にはあったと思う。

劇で史実を伝えるのは文字を持たなかったかつてのアイヌが口伝で伝えていったものと通じるものがあると思ってみたり。

クライマックスのアエトモが蕪の畑を守ろうとするシーンは涙ものだった。

タイトルになっている「カイ」とはアイヌ語でこの地に生まれたもの、の意。

松浦武四郎はこのカイをとって「北加伊道」と名付けた。

それを明治政府が字を改めて北海道にしたと。

知らなかったな~

終演後、他のお客さんから分かりやすくて、面白かった。と感想の声が聞こえてきた。

確かに

この内容だと中学の芸術鑑賞会のオファーも来るよね。

今日もいいもん見せてもらった。

イヤイライケレ!

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