十勝支部第72回演劇発表大会1日目を観て

とうとうやって来ましたねえ~

高文連の時期が。

大会に参加したのが2004年の16歳が最後だったから

18年ぶりですよ。

あ、ちなみにわたくし演劇部は中退しているので高3の年には参加しとらんのですよ。

私の場合、1つ上の先輩たちが演劇部立ち上げて、

そこに入部したのですが、その地点ではまだ部ではなく同好会扱いでした。

部に昇格するには、部員5人以上と、1年以上の活動実績がないとダメだったので

私が2年の年にやっと部に昇格して

高文連にも参加できたのでした。

なので高2の秋が最初で最後の高文連でしたね。

1度きりなのに

強烈に覚えてるんですわ、あの時の

部員の皆で帯広に前日入りして泊まった合宿所とか

本番前、緊張でえずきまくってた事とか

審査員の方々の言葉とか

忘れてもいいような事まで覚えていますね。

今、気付いたけど自分が10代だった頃に大人たちに言われた事って、未だに覚えてたりするんだよね。

んで、今からテトラの時と同様に感想を書こうと思ってるんだけど

・・・めっちゃ責任重大なのでは?

しかも文字として残るわけだし

・・・

・・・

ま、大人になった今分かる事だけど

人間なんて気分で言う事がころころ変わるもんなのよ。

だから、若者よ

大人の言う事を真に受けすぎたらだめだかんね(*‘∀‘)

・・・

・・・

はい、逃げ道作りました。

ま私の感想は軽く聞き流すくらいにして

早速参りましょう

①帯広北高等学校 「学校祭ですがなにか」

あれ?更別農業と鹿追は?

とお思いでしょう。

すみません、仕事入ってて観れなかったんです。

更別農業さんって出来たばかりの演劇部らしいので、私の演劇部時代と境遇が被るから、すっごく興味あったのに

鹿追さんもテトラでの期待値も高かったから絶対観たかったのに

うちの職場2か月前にシフト作るもんで、その地点では高文連の日程が分からんかったのですよ。

分かったのは1週間前だったし

自分、情弱なもんで

2日目は全日程見れるけど、1日目は北高さんと大谷さんしか観れなかったのです、無念。

誰か親切な人、日程早めに教えてくれませんか

あ、で、北高さんの「学校祭ですがなにか」ですが(急ハンドル)

タイトル通り、学校祭での出来事

学祭の最中にも関わらず、皆が集まるステージには行かず、教室に残る生徒たち

先生の仕事ってブラックだよね~だとか学校での事をおしゃべり

北高さんて、会話の中に学校の現状に対する皮肉がさりげなく入っているのが面白いよね~なんて思っていたが、それはやがて、‟教育”という大きなテーマへと発展していった。

生徒たちの前に現れた「多様 性(たよう せい)」と名乗る謎の人物

彼は名のとおり、生徒たちに行き過ぎた多様性を押し付けようとするが・・・

それに対抗するように現れた、38歳でセーラー服を着た「画 一子(かく いちこ)」

多様 性に恨みがある画 一子が

職員室に爆弾をしかけたり

機関銃をぶっぱなしたり

ダイナミックでシュールな物語の進行の中、二人の価値観がぶつかり合う様は圧巻だった。

劇中で胸を打つセリフもあり

見ごたえは抜群の作品。

画の叫びを聞いているうちに、自分は日本の教育の犠牲者だったのだろうか、と軽く被害者意識が芽生えそうになったが

最後の美桜と結衣の会話で救いを感じた。

QUEENやセーラー服と機関銃などの80年代ネタもよかったです。

②帯広大谷高校 「イノベーションダンス!」

パンフにあらすじ書いてくれるのありがたいよね。

ま、私の好みですが。

テトラの時もそうでしたが、大谷さんはキャスト一人一人のキャラ設定がしっかりしていて観やすい作品になっているなと思いました。

演じ手側の皆さんも、それをしっかり理解していて

テトラの時よりも更に、役作りのレベルが上がっていたように見えました。

キャラを色で例えるならば、キャストそれぞれがしっかりとしたカラーを見せてくれて

背景の白い壁が、象徴的に見えるくらいでしたね。

北高さんにも同じ事がいえるけど、

皆テトラの時よりもうまくなってますね~

そう、高文連の醍醐味ってこれなのよ。

たった数か月で劇的な変化を遂げる役者を観れる。

まさにイノベーション。

部室の取り合いをするダンス部と大谷塾

大谷塾とは、勉強する為の部なのだが

両者の小競り合いから、「なぜ、そこまでして勉強するのか」と疑問を投げかけるダンス部部員。

何のために勉強するのか?

そんな普遍的なテーマ。

皆、それぞれ勉強の向き合い方は違うものですが

因数分解なんて将来使う事なんてないからと、開き直ってみせたり

勉強が出来る事を自分のアイディンティティーにしたり

でも逃げても、こだわっても、結局自分の首を絞めているようなもんで

勉強って精神を蝕むような存在になりがちだと思うんですわ。

本来そうではないはずなのに。

だからこそ大谷塾の部長が語った、勉強する理由に、高校生はハッとさせられたのではないでしょうか。

私もこの年になって「学ぶ」、という言葉の豊かさに気付くことが出来た

15歳くらいに観たかったな、この作品。

以上、1日目の感想。

2日目につづく・・・

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