今敏カントク
アニメ監督の今敏が好きで、彼の作品を何作か観ていました。
まぁ、映画館で観ていた訳でなく、TSUTAYAで旧作で借りて観る程度の好き、でしたが。
この間、YouTubeで「パーフェクトブルー」の予告を観ていたんです。
パーフェクトブルーは今敏のデビュー作で、私は原点にして頂点!と思う程好きな作品です。
その動画にこんなコメントがありました。「甦れ、今敏」と。
(;゚Д゚)!!???
ってなって、ウィキで調べると、監督、10年前に亡くなっていたんですね。それも46歳の若さで。
2010年に体調を崩し、病院にて末期のすい臓がんと診断、余命半年の宣告を受けた、と。
そして同年8月24日逝去。知らなかった・・・。
ああ・・・今敏、貴方を知ったのは、「千年女優」でした。
その時私は中2.3くらい、思春期真っ只中の繊細な感受性は揺さぶりに揺さぶられ、その後、ラストシーンを思い出す度に胸が苦しくなる病になり、今も治っていません。
あんまり苦しくなるので、一時は監督を恨む事すらありました。
その後は底抜けに明るい「東京ゴットファーザーズ」で少し救われ、「パーフェクトブルー」でファンになった次第であります。
でもしょせんニワカなので、貴方が亡くなった事をついさっきまで知りませんでした。
それにしても、末期のすい臓がんか・・・私も癌が見つかった事があるので他人事ではないです。
早期発見だったし、命がどうのってレベルではなかったですが、病院で告知された時、鈍器で頭を殴られるくらいの衝撃でした。
衝撃がすごすぎて、平衡感覚がおかしくなったのか、上も下も右も左も分からなくなって、病院の待合室の椅子に上手く座れない状態に。
仕事も休まないといけないので、診断書の申し込みをしようと受付に行ったけど、ショックで口がきけず、声を出そうとしても脳がバグって言葉が上手く出てこなくなりました。
口をパクパクさせて立ちすくむ私を、受付のお姉さんは不審そうに見てました。
癌の告知って、そのくらいショックなものです。
まぁ今は、入院~手術も終えて、定期的に診察に入るだけの身分ですがね。
癌をきっかけに、仕事辞めて、実家に戻って療養しようって事で、のんびりやってますわ。
今敏は、いきなり末期で、余命半年と宣告されて、どんな心境だったのか。
病とか死とか、誰にでも平等で、すごい人だろうと、必ず訪れるものだけど。
46歳の生涯は、あまりにも短い。
カントク・・・今敏カントク・・・
どうか、安らかに。