あとがき~どんぐりにも神話はある
子供らに絵本を朗読するシーンを書きたかったので、図書館を舞台にしました。そんで、雑談を通して今までのキャラクター達の近況を知る、みたいな話にしたかったので、こんな感じに・・・
ちなみに、どんぐりに虫わかせたのは実話です。私の場合、箱じゃなくて布でどんぐり包んでました。となりのトトロに出てくる葉っぱでどんぐり包んであるアレをマネしてね。
なのに、ほどいたら虫わいていたのでソッコーで庭にぶん投げました。
ギリシャ神話シリーズもこれにて完結です。壮大な話じゃないにしても、書いた私の人生観は変わった気がする、そんな作品です。
キャラクター達について
●館長編
蕗子、奏芽のおとん。年齢はアラフィフ。
かつては娘の学芸会を見せに、部下を半ばゴーインに連れ出したりしていたが、今はやさしい上司に。
時代の流れとともに、柔軟に考え方を変える事の出来る人をイメージしました。そしてそれは、本を読み、新しい知識を吸収し続ける姿勢からくるものなのだと思います。
彼が司書になったのは、母子家庭ゆえに家で一人で過ごす事が多かったので、自然と本を読むようになったからです。
娘の成長を寂しく思う感じって、秋の侘しさと重なる部分があるかな、と。しかし、収穫の秋といったもの、育てた物の成果を感じるのもまた、秋なのです。
大学を楽しく過ごす娘の成長を、嬉しくも思っていることでしょう。
●君﨑編
原のパイセン。年齢は、アラサー?・・・まぁ原より年上だったら何でもいい気が。やる人によっていくらでも変えれるように書いてました。
恋人募集中な君﨑。彼女はどっちかっていうと子供にもてるタイプです。
特に試練も与えず、ただ雑談をさせていただけですが、彼女にも蕗子みたく人間関係に悩んだり、原みたく失恋した事もあるでしょう。それらを乗り越えて大人になった女性。君﨑はそんな人です。
ポケットに入れたどんぐり、忘れないといいですね。
以上があとがきでした。最後まで読んでくれてありがとうございました。